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110回 看国試 B111

連問の3問目

A さん(32 歳、男性)は、仕事上のストレスを抱えていた際に知人から誘われ、覚 せい剤を常用するようになり逮捕された。保釈後、薬物依存症の治療を受けることが できる精神科病院に入院し、治療プログラムに参加することになった。

 

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入院後1か月、A さんは「正直に言うと、今も覚せい剤を使いたいという気持ち がある。もし誘いがあったら、使いたい気持ちを抑えきれないだろう」と悩みを打ち明けた。

A さんの状態のアセスメントとして適切なのはどれか。

 

1.否 認

2.共依存

3.身体依存

4.精神依存

5.離脱症状

 

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4.精神依存

1.否認
自分が依存症であると認めないことであり、依存症の人は誰もが持っている心理。

2.共依存
依存症者に必要とされることに存在価値を見いだし、ともに依存を維持している周囲の人間の在り様。

3.身体依存
薬物の摂取をやめると、離脱症状と呼ばれる身体の症状が起こる状態のこと。

4.精神依存
依存性薬物を連用することにより、薬物が欲しくなる状態のこと。
薬物に対する「渇望」「欲求」が生じている状態

5.離脱症状
依存性のある薬物などの反復使用を中止することから起こる病的な症状。
「退薬症状」「禁断症状」ともいう